日本のインターネット事情
日本における検索サービス(サーチエンジン)のマーケットシェアは、ここ15年ほどで大きく変わりました。
90年代の頃、Yahoo!が非常に高いシェアを持っていました。その他のサーチエンジンは、Infoseek、Excite、Alta Vista、Lycos等がありましたが、どれもマイナーで、利用者数は伸びませんでした。
しかし、2000年代前半から、事情は変わっていきました。Googleの目覚ましい台頭です。 Yahoo!が売りにしていた「カテゴリー型」(検索ディレクトリへの登録)に対抗し、Googleは「ロボット型検索エンジン」をリリースしました。クローラーと呼ばれるプログラムによるデータ自動収集です。
Googleは、クローラーで収集した世界中のウェブサイトデータのインデックスを作り、独自のアルゴリズムを用いてページランクをつけるのです。ユーザーのニーズに対応する様々な施策により、圧倒的なシェアを獲得し、以降はほぼ独占状態となりました。
近年では、GoogleのサーチエンジンはUX(ユーザー・エクスペリエンス)をとても重視しています。検索ユーザーの様々なニーズを理解するとともに、Search Engine Optimization(略して「SEO」) の手法を用いてウェブサイトを作り込むことが、ウェブマーケティングの現場で非常に重要になってきています。
日本による検索エンジンシェア(2017年10月時点、StatCounterのデータによる)
※ 第2位のYahoo! Japanは2011年からGoogleの検索エンジンを使用しています。検索結果はほぼGoogleと同じですが、Yahoo!独自の調整が行われているようです。